コラム1

残存歯数と健康長寿は深くかかわっています。

近年の日本人の残存歯調査では、20年前に比べ65歳以上の残存歯が増加傾向であると報告されました。快挙と思えますが、厚生労働省や日本歯科医師会が推進する「8020運動」達成率はまだ50%程度なのだそうです。

北欧では、80歳で20本以上残る人も多いと言われています。残存歯数が少なかった40-50年前から国民に訴えかけた結果、今は年齢に関係なく「予防歯科」が定着しています。

歯を失ったまま生活していると「認知症」の発症率が高くなるという報告もあります。病気やストレスに潰される前に、しっかり噛んで食べられる口内環境を心がけてほしいと思います。

コラム2

知覚過敏を放っておくと・・・

歯肉が下がり、歯の根元(根面)が見えていませんか?そこに食べ物や歯ブラシの毛先が当たるとビクッとするのが知覚過敏の症状です。刺激に対する反応は日によって違うため「我慢できる」と、放置する人も多いのではないでしょうか?

すでに「根面が真っ黒」の方も多く見られます。根面は頑丈なエナメル質でなく象牙質なので、虫歯の菌の出す酸によって受けるダメージがより大きくなります。

歯周病などによる歯肉退縮が虫歯になりやすいため、歯と歯肉の隙間が大きくなり、その凹凸にものが挟まりやすくブラッシングがしずらくなり、さらに虫歯が進む悪循環を起こします。後々ひどい症状につながる可能性もございますので、我慢せず、ぜひ定期的な歯科検診を受けていただくことをお勧めいたします。

コラム3

クラウンやブリッジからも歯周病菌が繁殖。

せっかく新しく作ったクラウンやブリッジも、生活習慣や噛む力、経年数によって劣化します。クラウンもブリッジも歯ぎしりなどの負荷による細かいひび割れや、歯の根元の露出が多くなると、虫歯になりやすくなります。

ブリッジは総入れ歯のように外せないので、ブリッジが歯肉に接触する箇所や隙間を歯間ブラシなどで掃除しなければ汚れが溜まってしまいます。逆に不適切な掃除によって歯肉を傷つけ、炎症を起こしてしまう場合もあります。

歯科医院で定期的にチェックを受け、適切なお手入れの方法を教えてもらうことで、健全な状態をより長く保つことができます。